一休の頂相(禅僧の肖像画)は割合に多いが、これはその中でも特にすぐれたもので、重要文化財に指定されています。
<頂相からうかがえる、一休の人間像>
右足を曲げて、左足のもも上に組んで座っています。これは一種の「半跏坐」という姿勢であるのですが、それにしても一休さんのこの姿はちょっとお行儀の悪い姿勢だと言えます。
おそらくこれは、一休が形式ばった禅林の規則をさけ、常に親しみやすい姿で人々に接したことのあらわれ、と考えられています。
このような半跏像としての頂相は、一休の尊敬する師、華叟宗曇(かそうそうどん)の頂相(大徳寺・祥瑞寺)にも同じく見られます。
かみそりをあてず、ざんばら髪で、無精ひげをのばした顔つきは、およそ貴族化した当時の禅僧とは縁遠い姿です。
たんに表面的な似顔絵ではなく、性格はもとより精神をも表現したものなのです。
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